くずし字と変体仮名(へんたいがな)
古文書解読にあたって避けて通れないルールというものがあります。それがこの「くずし字」と「変体仮名」です。その一部と、古文書の一例をご紹介しましょう。
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くずし字
正しい漢字の文字をくずして書きやすくしたもの。書道でいうところの楷書から行書・草書にしたもの。
例- 事
- 品川
- 問屋
- 事
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変体仮名(へんたいがな)
いくつかの固定の漢字を使って、ひらがなとして読むもの。パターン化しているので、ある程度覚えておくことが望ましいでしょう。
例- なつ(奈川)=夏
- たまご(多満ご)=卵
- こころ(古ゝ路)=心
- なつ(奈川)=夏
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古文書の読み方1
『伝授種本』より
山葵なき時早速わさびをこしらへるでん(拵える伝)
生姜と芥子と 同程合せて
用ゆるに其味 わさびのごとし -
古文書の読み方2
『女中嗜日用宝』より
梅雨に衣類かび出たるは
梅の葉をせんじてあらふへし
このように、現代に生きるわたしたちにとって簡単に読めるものではありませんが、
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