これからの風の時代に起こることを歴史から検証してみる

これからの風の時代に起こることを歴史から検証してみる

2024年11月20日、本格的に「風の時代」に突入しました。

風の時代とは何ぞや?という方のために簡単にご説明しますと、
およそ200年周期で「風・地・火・水」の特性を入れ替えながら、
時代というのは繰り返していきます。

風の時代の特徴は無形のものが重視される点にあり、
情報・個性・人のつながり・直感・知識・経験などがそれに当たります。
個から生まれるものが主となるわけですね。

そして、ついこの前まで私たちが過ごしてきたのは
「地の時代」になります。
この時代の特徴は有形のものを重視する点で、ズバリ土地やお金。
そしてそれに付随する名誉・富・学歴・地位などもそれに該当します。
総じて組織から生まれるものです。

では、前回の地の時代から風の時代への移行期はいつだったかというと
800年前ですから鎌倉時代の初期ということですね。
平安時代が地の時代、鎌倉時代が風の時代に当たります。

今回の地から風への時代の変化が及ぼす影響というのは
真逆の性質へ移行することからも明らかなように、
相当大規模な社会の変化がもたらされます。
その根源にはなんといっても人の意識の変化があるためです。

それは従来のやり方ではいけない・変わらないとまずい、
そうした危機感からくる人々の目覚めといって間違いありません。
やり方や考え方を変えるという「パラダイムシフト」と言う言葉を
よく耳にするようになりましたが、これも風の時代の影響でしょう。
ですから、何の問題も感じない無気力・無関心な人は
時代に取り残されていくことになってしまいます。

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さて、ここからが本題ですが、
平安時代と鎌倉時代の特徴的な要素をそれぞれ見ていき、
これから日本に起こることを予測してみたいと思います。

まず平安時代ですが、400年も続きましたから
地の時代にあたるのは後半の200年の部分です。
この1000~1200年を代表する事象といえば
朝廷による権力の強大化、院政、そして平氏の台頭でしょう。
これらは絡み合いながら日本の中心で莫大を富を得ていたのです。

朝廷、そして院政(上皇が政治の実権を握ること)から
イメージできるのは今の自民党や官僚ですね。
引退してもなお権力にしがみつくその姿は
総理を辞めてもキングメーカーとして居続ける前総理か
天下りの役人といったところでしょうか。

また、荘園を通して民から税を搾取するシステムは
現在と何ら変わりません。
この点は恐ろしいほど酷似していますね。

平氏に関して言えば、
平将門に端を発した平氏というのはもとは武士でした。
源氏も同様ですが、平氏は上皇に気に入られたこともあり、
どんどん勢力を増していきます。
日宋貿易により巨万の富を得るまでになるのです。
反対に源氏は東国に根を張る地方武士に甘んじてしまいます。

しかしあまりに力を持ち過ぎた平氏は清盛を最後に滅亡。
その代わりに台頭してきたのが
辛くも命を救われた源頼朝を棟梁とする源氏でした。
これが鎌倉時代の始まりに繋がります。

平清盛に当たるのが自民党最後の総裁といった感じも一見しますが、
成り上がってきた過程を見ると、
マスコミや国内のグローバリストのほうが近いかなという気がします。
日宋貿易で儲けたところなどは、アメリカや中国に媚びを売る
どこかの役人の姿にも見えます。

そんな平氏がなぜ滅亡し、源氏が台頭してきたのでしょうか。
一言でいうなら、内部分裂です。

清盛は天皇家の遠戚となって孫が天皇となったことにより、
天皇になれなかった以仁王(もちひとおう)の恨みを買ってしまいます。
以仁王は源氏に清盛征伐・平氏打倒の令を出し、
源頼朝を中心に平氏をよく思わない全国の武士たちが集結したのです。

そこで現代に立ち返ってみると、
古い時代を終わらせるためには
こうした内部分裂・内部告発のようなものが
これからたくさん起きてくるのではと思わずにはいられません。

自民党内でも派閥の足の引っ張り合い・腹の探り合いが
あるのは周知の事実ですが、今後はその他の党や各省庁をはじめ、
大企業内においてもそのようなことが起こる可能性は
極めて高いと感じるのです。

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次に鎌倉時代を見てみることにしましょう。
鎌倉時代は1185(昔は1192でしたね!)~1333年です。

ここからはご存知の通り、源氏に始まる武士の時代です。
打倒平氏に沸いた武士たちは、源頼朝中心に新しい時代を切り開きます。
しかしここでも頼朝VS義経という内部紛争が起こります。

地の時代から風の時代への変化はハッキリしたものでなはく、
古いものと新しいものが入り混じりながら
徐々に新しいものへと変化していくのですね。

頼朝の死後は北条氏による執権政治へ移行します。
源氏も短期で終焉を迎えてしまうのです。
合議と公平をモットーに、有力な御家人が集まって始まった
執権政治ですが、時代を経て次第に中枢部には北条出身者が
占められるようになっていきます。

ずっと先の未来に、こうした権力の再集中化が起こり
歴史が繰り返すことのないよう願っていますが、
これはわかりません・・。

話を元に戻します。
鎌倉時代の初期は朝廷も依然として権力を握っていましたが、
承久の乱(1221年)で朝廷が敗北したのを機に、
幕府の力が大きくなっていきます。
新旧交代ということですね。

平安時代から鎌倉時代にかけてはさまざまな戦乱が起こったため、
民は不安を抱えていました。
そこで仏教が広く庶民の間に普及していくのが
鎌倉時代の大きな特徴のひとつですが、
これはつまり風の時代の大きな特徴、
無形のものが尊重されるということでしょう。

現代でも今後は見えない世界への理解が進んでいくはずです。
もちろん、頑として目に見えるものしか信用しない人も
多くいるでしょうが、時代の波に乗れないと心の面でも
生活の面でも苦しくなるのは避けられないことかもしれません。

さらに鎌倉時代のあとの南北朝時代には一揆というものが登場します。
現代ではもう一揆が起こってもおかしくないレベルと言われていますが、
オールドメディアが報じていないだけでデモは各地で起こっているのですね。
ですが、今後は(一揆・デモが)さらに多発していくのではないでしょうか。

そして鎌倉時代も後半になると元寇という大きな出来事があります。
蒙古を撃退することはできたものの、大勢の人々が犠牲となりました。
これに相当すると予想される現代の出来事となると
戦争もしくは感染症の拡大、そして自然災害ですね。

一般の庶民の暮らしはどうだったかというと、
農業・商業が発展し、個人の生きる選択肢が広まりました。
これについては今後は個の力が存分に発揮できる環境が訪れるという
一番喜ばしい現象が到来するのは確実だと思います。

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これからの日本はどうなっていくのかをまとめますと、
ズバリ破壊と再生だと思います。

新しいものを作り出すには、古いものを壊さなくてはなりません。
私たちにとっては壊さずに修復するという
痛みの少ないほうが望ましいのでしょうが、それは無理です。
歴史から見てもそうですし、現実を見ても明らかですよね。

なんといってもアメリカ大統領選の結果がそれを物語っています。
バイデン政権を倒し(壊し)、トランプ政権を確立して
新しいアメリカを作っていくMAGA。
日本も日本版のそれをしなくてはなりません。
ですからもはや修復ではなく破壊しなくてはならないのです。

政治においては日本衰退の元凶である自民党を解党させる第一歩として
国民民主党が絶大な支持を得られていますが、
これはまだ中継地点に過ぎず、
今後は多数の小集団といった形成になっていくと思います。
そしてそれらを統括するリーダーが登場してくるはずです。

さらに大きな組織は解体・縮小し、
小さな組織もしくは個人が活躍する時代が到来しますから、
政府や省庁、団体、企業など地の時代に圧倒的優位だった
大きな組織というものは、小さな組織に変化していくでしょう。

そうした時代を乗り切る・新しい理想のものを作り上げるために
一番初めに起こることは人の意識の変化です。
内部分裂にわかるように、
まずは従来のものに対する疑問から不満へと変化し、
思考の変化が増大して行動へとつながるからです。

こうした人の意識の変化は自然のことであって、
むしろ変わらないことの方が問題となります。
古いものに執着する、時代の変化に対応できない、
そうしたことは何も政治家や官僚だけではありません。
人間は皆そうですね。

地の時代ではそれでよかったことでも、
風の時代では通用しなくなります。

日本人の場合、無気力・無関心の人が非常に多い。
それにはさまざまな要因がありますので
ここでは割愛させていただきますが、
それを改善できない人は、
蒙古襲来のような大きな試練に直面するだろうと予測します。
それは新しい時代へ進むための淘汰といっては言い過ぎかもしれませんが、
厳しい宇宙の采配というものだろうと思います。

風の時代はすべての人が軽やかに生きやすくなるために、
地の時代の固定観念を脱ぎ捨てて
頭の中にこびりついた思考を剝がしていかなくてはならない、
とても大きなチャレンジの時代なのです。

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