保存食・非常食にまつわる古文書翻訳本を出版しました

保存食・非常食にまつわる古文書翻訳本を出版しました

日本古来の保存食・非常食(小).jpg
このたび、古文書現代語訳本第3弾として
『日本古来の保存食・非常食
古文書『漬物早指南』『かてもの』現代語訳』を
Amazonにて電子書籍およびペーパーバック(紙書籍)出版しました。

日本の食というのは実はとんでもなく深刻な状況にあるということを
大多数の人は知らないと思います。
過去のブログでもその一部を
何度かテーマごとに取り上げてみましたので
興味のある方はそちらをぜひご覧いただきたいと思うのですが、
発酵食品の危機についてはご存知でしょうか。

発酵食品というのは非常に優秀な健康食品であり、
日本人の体質によく合うにもかかわらず、
食品衛生法改正に伴って漬物の販売は認可制となり、
例えば趣味で漬物を作っていた農家さんが
道の駅で販売することなどは出来なくなりました。
さらに紅麹問題もありましたね。

そうした点を再考するきっかけにと
取り上げたのが古文書『漬物早指南』です。

また、世界は不穏な時代に突入しました。
日本も例外ではなく、生きるということ自体が
今までに味わったことのない緊張感をもって
これから過ごしていかなくてはならなくなりました。

もしもの時の備えも常に意識していく必要がありますが、
食べ物においてもまた然るべきで、
昔の非常食にも注目してみました。
これが古文書『かてもの』です。

「かてもの」というのは漢字で「糧物」と書き、
救荒食物ともいって、いよいよ食べるものがなくなったときの
かさまし用の植物の葉っぱを指しています。

昔は本当に食べるということが大変だったのです。
ですが、そうだったのねで終わらせるのではなく、
今直面している食生活をよく考えるきっかけになれば
という思いでこれら二冊の古文書を訳してみました。

挿絵や写真がないのが自費出版の限界を感じますが(泣)、
興味のある方はぜひご購入いただき、
想像力をフル回転させて(もしくは調べながら)、
読んでいただければ嬉しいです。

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表紙デザインはテーマに沿って
重厚感を出すことに注力しました。
今回も電子書籍と紙書籍とで変化を付けています!

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