クジラにまつわる古文書翻訳本を出版しました
このたび、古文書翻訳本第2弾として
『江戸時代のクジラの食べ方・使い方
古文書『除蝗録』『鯨肉調味方』現代語訳』を
アマゾンで電子書籍とペーパーバック(紙書籍)出版しました。
昨年俄かに注目されるようになった昆虫食と時を同じくして
なぜかクジラ(鯨肉)のことが気になりはじめ、
将来食糧危機の可能性があるというなら
なぜ鯨肉を普及させないのかという疑問から、
古文書を通して鯨肉を応援したい気持ちが強くなりました。
ですから今回はテーマとしてクジラを掲げ
それに沿った古文書を探すといった流れだったのですが、
クジラを主題としたものは非常に少なく、
稲作において最大の敵だったイナゴの駆除に
クジラの油を散布することがもっとも効果的であることを述べた
古文書の中では有名な農学書『除蝗録』、
そしてクジラの各部位の食べ方を指南したレシピ本『鯨肉調味方』と、
今回訳したこの二冊しかないといっても過言ではありません。
あとがきには日本を取り巻く捕鯨の現状について
ほんのわずかですが調べたことを書かせていただきましたので、
古文書を通した江戸時代のクジラにまつわる話と対比して、
クジラに対しての日本人の接し方(捉え方)の新旧の違いを
感じていただけたらと思います。
電子書籍はクジラにちなんで940円。
ペーパーバック(紙書籍)は特に意味のない1,161円です。
(クリックするとAmazonにリンクします)
海で泳ぐクジラは好きでも、鯨肉に関心のある方は少ないようです。
そうなったのも日本を取り巻く環境に問題があります。
もう一度日本の食卓に当たり前にクジラが上る日が来ますように。