歴史は繰り返すのはなぜ?
現在は幕末によく似ている。
常々そう思っていたところ、
同じように見ている人がほかにもいたようで、
歴史は繰り返すというフレーズが妙に気になりました。
なぜ歴史は繰り返すのか。
それは
「人間(人類)にとって、学んでいないことは繰り返す」
ということだと思うのです。
「学ぶ」というのは、その出来事がなぜ起きたのか、
その原因を追究し、そうならないためにどうしたらよいのかを
しっかりと理解することです。
そこが放置されていると、また巡り巡って
同じような出来事が再びやってくるのです。
個人レベルにおいてもその原理は同じ。
つまり
「もう一度きちんと向き合いなさい」
という意味になります。
ですから、冒頭に現在は幕末に似ていると言ったのも、
そこから学びきっていない何かを、再び経験させられている
ということなのではないかと思うのです。
それはいったい何なのでしょうか。
ここからは勝手な個人の見解になりますが、
「日本が世界の国々と対等に接し、ひいては世界を精神面で主導していく」
そのようなことなのではないかと思います。
幕末ではそれまで260年も鎖国していたために、
世界の主導的役割を担っていた国と渡り合う術もなく、
ほぼ大国の言いなりになって開国することになりました。
大人と幼稚園児が真っ向議論しているような
そんな図式がイメージできそうですが、
まさにそうした感じだと思います。
さらに第二次世界大戦で敗戦し、
ずっとアメリカの子分のようになってしまっています。
ですが、幕末から155年。戦後78年。
もう日本は幼稚園児ではなく大人として互角に向かい合い、
今度は他国をリードする番に回ってきたのでしょう。
もちろん、良い方向・良い未来に向かってです。
それが出来ているのでしょうか。
怪しいですよね。
極めて怪しいです。
歴史は繰り返す、なんて言葉が一般的になるということは、
人は同じ過ちを何度も繰り返すというのと
まったく同じ意味になりますから、
よほど私たちは進化していないといいますか、
現状維持していたい・変化しなくない・
向き合いたくない・目を背けたい・
ラクをしたい、責任を負いたくない・・・
そうしたものに固く縛られているのではないかと思います。
そしてまた、この地球は物質世界です。
「お金・土地」を獲得することが
人間の果てしなく変わらない欲の根底にあります。
日本以外に目を向けても、どこでも歴史が繰り返されています。
それは、人間のこの欲が尽きることがないからでしょう。
お金よりも愛が勝ることを学ばない限り、
いつまでも解決できない問題かもしれません。
解決できるのでしょうか?
歴史を繰り返させないことは可能なのでしょうか?
極限まで努力しなくてはいけませんが、
地球が物質世界で成り立っていることが変わらない限り、
人間もまた変わることには限界があるのでしょうね。
でも、今の状況はまだまだ何も努力していない段階ですから、
これからです。
現状を変えるには、真逆のことをするのが最も効果的だと言われています。
ですから、いろんなことを打破していくことが
今生きているすべての人に課されているという、
大変な時代に私たちは生きているのです。