ポジティブコメントだらけになったら
お気に入りのYouTubeチャンネルを見ていると、コメント欄は「○○さんいつもステキ」「いつも本当に感謝しています」など、とにかく前向き・ポジティブな言葉が並んでいます。
マイナスの言葉は自分に跳ね返ってくるということがだいぶ浸透したのか、わたしが常に見ているチャンネルはそもそもネガティブな人が少ないのか、不平不満や悪口などを目にすることはまずありません。
運営者はとても嬉しい、励みになりますと皆口を揃えて言いますし、そうしたお褒めの言葉は、確かに言う側・言われる側双方が必要としているのです。
けれど、毎日こうしたコメントを見かけても、私自身スーパーポジティブなわけでは決してないため、むしろそうした過剰な感謝の言葉たちは、薄気味悪さを感じるほどなのです。
そうしてふと気づいてしまいました。
もしポジティブな言葉にしか遭遇しない世の中だったら、それは健全な世界なのか?
生まれたときからネガティブというものを知らずに、この世はすべてポジティブしか存在しなかったら、それは健全な世界です。
宇宙というものがそうなのです。
ですが、この地球は宇宙の中でも稀な星で、ポジティブとネガティブの両方が存在していますから、ポジティブしか目につかないとなると何か変なのですね。
ネガティブを押さえつけてるような、そういう感覚です。
ですから、もしもポジティブだけになったら、逆にそれは異常事態なのだという気がしたのですよ。
やはり両方あってこの世はバランスが整っているということなのです。