古文書講座「一日体験講座」の古文書『魚類精進早見献立帳』ご紹介
今回は「はじめての古文書講座」から「一日体験講座」のテキスト、
『魚類精進早見献立帳』をご紹介します。
今まで一日体験講座のテキストは流動的でしたが、
この『魚類精進早見献立帳』を固定化することにしましたので
改めて詳しくご紹介したいと思います。
今では見られなくなりましたが、
武家でお客さまをもてなす料理として確立したのが「本膳料理」。
お膳ごとに出される料理で、
一汁三菜・一汁五菜・二汁七菜などの言葉はここで生まれました。
この本膳料理の献立を月ごとに記したのが
『魚類精進早見献立帳』という古文書です。
はじめて古文書に接する方には
文章ではなく単語のみが一番理解しやすいということ、
そして食べ物は古今東西
共通して存在するものがたくさんあるため非常に親しみやすく、
想像するのがたいへんラクという観点から、
テキストにもっとも最適だと自信を持って
おススメできるのがこちらです。
画像には具体的な食材は明記されていませんが、
ここに器ごと四季折々の料理が並びます。
すんなり読めるものもあれば、
今ではなじみがなく想像すらつかないもの、
古語特有の読み方で判読の難しいものなどさまざま。
ですが圧倒的にひらがなが多く(推測では9割)、
変体仮名(へんたいがな)をはじめて学ぶ
超初心者の方にはもってこいの題材です。
食べ物・料理を手始めに
昔の日本を知る旅へ出かけてみませんか。