古文書講座「上級コース」の古文書『万宝料理秘密箱』ご紹介
今回は「上級コース」のテキスト、
『万宝料理秘密箱』をご紹介します。
レシピ本でNO,1に君臨するのは『豆腐百珍』ですが、
こちらはズバリ、鳥・卵。
卵が大好きな私にとっては、この『万宝料理秘密箱』のほうがお気に入りです。
全5巻の構成は
第1巻「鳥の部」
第2巻「卵の部」
第3巻「卵の部」
第4巻「卵の部」
第5巻「卵の部」と「川魚の部」
となっています。
手元にあるのが第1巻と第3巻なのですが
両方ともテキストにしようと思います!
巻1「鳥の部」(トップ画像)は、鳥料理。
しかし、注意すべきは鶏ではないということなのですね。
現代人はほぼ鶏肉しか食べませんから、当然「にわとり」だと思いますが、
ここでいう鳥というのは鳥類のことなのです。
つまり「鷹」「鴨」「うずら」「ひばり」「雉」「鳩」「雀」などですね。
これらを使った鳥料理の紹介になります。
巻3「卵の部」は普通にたまご料理です。
ただ、現代はこってりした料理が多いので、
ここに出てくるのは精進料理かと思うほど
あっさりしたものばかりで驚かれるかもしれません。
そうした時代差を身近にはっきりと感じられる鳥・卵料理。
同じレシピ本の『豆腐百珍』よりはバラエティに富んでいるので
個人的には少し難易度が低い感じがしますが、
想像力が試される点では同じですので、やはり料理好きの方向けです。
上級コースの中から下くらいで、『豆腐百珍』の手前に設定しておきます。